愛犬の病気ーサインとチェック
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口内・歯の病気

●口内炎
【症状】
口内炎を起こすと、口の中に赤い発疹(ブツブツ)や水疱、潰瘍などができて、口臭が以前より強くなる、何も食べていないのに口をクチャクチャさせている、といった症状が認められます。口臭はきつく、犬がなめたところに強い臭いがついてしまうこともあります。血の混じったよだれをたらすことがあり、おもちゃに血がついたりすることもあります。また、口の中を見てみると、赤く腫れたり、ただれたりしている部分が分かります。
口内炎による痛みや違和感が強い場合には、食欲が低下し、体重が次第に落ちてしまうこともあります。全身性の感染や自己免疫性疾患によるものでは、発熱も認められることがあります。

【原因】
口内炎の原因はさまざまです。電気コードを噛んだことによる感電や、とがった異物による外傷で口腔粘膜を傷つけて口内炎が起こることもあれば、ジステンパーウイルス、レプトスピラなどの細菌、カンジダという真菌など病原性微生物の感染でも起こることがあります。特に、栄養不良などで体力が著しく低下しているときや重度の歯周病を併発しているときには、感染による口内炎が生じやすくなります。また、糖尿病や腎不全、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、全身性紅斑性狼瘡、天疱瘡などの自己免疫性疾患といった全身性疾患の1症状として口内炎が認められることもあります。


【治療】
原因となっている病気があれば、その病気に対する治療を行います。同時に、感染を抑えるために抗生剤の投与や、炎症症状を緩和するために抗炎症剤の投与が行われます。
なお、口内炎では口の中を清潔に保つ必要があります。このため、歯周病を含めた歯科疾患があれば、その疾患を治療し、場合によっては口内炎の症状を軽減する目的で抜歯が行われることもあります。また、ラクトフェリンなどの栄養補助食品が口腔内の免疫力増強のために用いられることもあります。

【予防】
口内炎の予防は、口腔内を清潔に保つことが第一です。歯周病などがあれば、その治療を行うのはもちろん、普段からしっかり歯磨きをしてあげましょう。口内炎は全身性疾患から起こることもあります。このような病気の早期発見・早期治療ができるように、定期的な健康診断を受けることも大切です。


●歯周病

【症状】
歯周病になると、初期では本来ピンク色をした歯肉が炎症を起こして赤くなります。症状が進むと、口の中が出血する、口臭がする、食べものを口に入れることが億劫になり食欲が低下する、歯と歯肉との間に「歯周ポケット」といわれるすき間ができ、歯がグラグラし、やがて歯が抜けるなどの症状が現れます。歯周病が進行すると、細菌(歯周病菌)が血管から血流に乗って、心臓や腎臓、肝臓などにたどりつき、それらの内臓疾患を併発することがあります。

【原因】
歯周病の主な原因は、口のなかに歯垢がたまり不衛生になることです。歯垢を放っておくと、そのなかで繁殖した細菌が歯肉に炎症を起こして歯肉炎となり、放置すると歯周炎に進行していきます。歯垢は数日で石灰化して歯石となり、ザラザラした表面に歯垢がくっついてまた歯石となり・・・と悪循環を繰り返し、歯周病は悪化の一途をたどります。年とともに歯垢・歯石もたまりやすくなり、細菌感染への抵抗力も落ちていくことから、歯周病は成犬病のひとつといえます。

【治療】
症状がまだ歯肉炎などの軽い歯周病のうちは、毎日歯磨きをして、歯垢・歯石を取り除き、歯のまわりを清潔にすれば改善します。ある程度進行しているときは、全身麻酔をして歯垢・歯石を取り除くスケーリングなどの治療を行います。しかし、症状が重い場合には歯を抜いて治療するケースもあります。

【予防】
歯周病を予防するには、子犬の頃から歯磨きの習慣をつけることが大切です。また、歯磨き以外の方法として、歯磨き効果のあるガムや歯垢のつきにくいフードを与えることも予防につながります。

●虫歯
【症状】
虫歯になると、その部分が茶褐色や灰褐色、黒色などに変色し、色が変わった部分はもろくなり穴が開いてしまいます。虫歯の初期ではほとんど症状はありませんが、進行してくると口臭がひどくなってきます。この他、食物や水がしみて痛がり、食事をとらなくなることもあります。虫歯が進行し、歯の内部(歯髄)にまで到達すると、そこに炎症(歯髄炎)が起こり、最終的には歯髄が壊死してしまい、歯が折れることもあります。

【原因】
虫歯は、たまった歯垢の中の細菌が作り出した酸やタンパク質分解酵素によって、歯の表面のエナメル質や象牙質が溶かされることで起こります。犬では、犬歯の根本や上あごの第1後きゅう歯のくぼみなどに虫歯が起こりやすいです。

【治療】
虫歯の治療では、全身麻酔をかけたうえで、歯の病変部を削り取り、削った部分に詰め物をして修復します。悪化していて削り取るだけで治療できない場合は、歯肉治療を行ったり、歯を抜いたりする必要があります。歯髄炎を起こしている場合は、抗生物質の投与も行われます。

【予防】
虫歯を予防するためには、普段から歯ブラシやガーゼで歯の表面を磨いて、こまめに歯垢を落とす必要があります。これと同時に炭水化物の多い、おやつなどは控えるようにしましょう。また、定期的に歯科検診を受けることも虫歯の予防に効果的です。







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